10月に入り、いよいよ秋らしい季節となりました。各地では小学校の運動会が開催されたり、まちなかで様々なイベントが開催されたりと賑わいを見せています。
今月のニュースレターでも、せんとうとまちの活動をご紹介させていただきます。
今年度から取り組んでいる「わたしとせんとうとまち」、今回は北区にある大黒湯、松の湯に集まった地域の方々より、銭湯やまちの記憶についてのお話をうかがうことができました。回を重ねるたびに、銭湯との思い出やその地域にあった豊かなまちの風景に思いを馳せています。
また、銭湯サポーターフォーラムの出店やテレビ番組やウェブメディア等でせんとうとまちの活動をご紹介いただきました。
引き続き銭湯のあるまちなみの魅力を発信し、広めていく活動に力を注いでまいります。
銭湯とまちなみの素晴らしさを共有し、魅力を高めていくために、皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。
記憶集めイベント「わたしとせんとうとまち」、大黒湯と松の湯の回を開催しました
9月22日に、北区との協働事業にて銭湯を中心として地域の記憶や歴史を集め紡ぐイベント「わたしのせんとうとまち」の第4回目、第5回目をそれぞれ開催いたしました。
4回目は大黒湯とその界隈について、また、かつて東京都の“コミュニティ銭湯“として運営をされていた頃のお話をうかがいました。
銭湯やまちが賑わっていたときは、沢山あった子供用ベットも足りず更衣用の籠が赤ちゃんベッドになっていたお話や、東京のコミュニティ銭湯第一号として広い二階の広間で卓球やダーツ、ボクシングの練習などが行われ、そこで汗をかき銭湯で流すという素敵な日常があったことを聞き取ることができました。
5回目は、松の湯とその周辺のまちのお話を常連さんにうかがいました。
顔見知りのお客さんが多く、今でもたまに銭湯に行かない日があると「どうしたの?」と声をかけたり、「銭湯で知り合いに会うのが楽しみ」といったお話、目の前の田端銀座商店街の思い出話では、現在でも残る「おでん種屋さん」で子供の頃に袋入りのおでんを買って最後は串で袋に穴をあけてスープを飲んだというユニークなお話など、様々なまちの思い出話も聞くことができました。
大黒湯、松の湯含めて、これまでにお話をうかがったそれぞれの銭湯やそのまちの記憶の様子は、せんとうとまち新聞やポストカードなどの刊行物にて発信していく予定です。
出来上がりましたら、ぜひお手にとって北区の銭湯やまちの記憶に触れてみてください。今後も、北区内のすべての銭湯を対象にイベントを開催していく予定です。
引き続き「わたしとせんとうとまち」開催に向けて準備を進めてまいります。私たちの取り組みにご興味や北区銭湯界隈の昔話をお持ちの皆様のご参加、心よりお待ちしております。
銭湯サポーターフォーラム2023に参加・出店しました
10月10日の銭湯の日に先駆けて、東京都浴場組合主催「銭湯サポーターフォーラム2023」が開催されました。
大田区産業プラザPiOにて様々な銭湯関係者たちが店を連ねる中、私たち「せんとうとまち」は「文京建築会ユース」と共同出店し、活動紹介やグッズ販売をしてきました。
来場された銭湯好きの皆さんは、例年に比べ若い方が増えてきている印象。お子さんとご一緒の方もいらっしゃいました。
当日は堀口茉純さんの講演「江戸庶民のくらしと銭湯」、田中みずき絵師による銭湯背景画ライブペインティングなども実施され、熱気溢れるイベントでした。
ご参加いただいたみなさん、ブースに立ち寄りお話させていただいたみなさん、ありがとうございました。
■お知らせ
10月9日&22日、今秋も銭湯山車の巡行が始まります
「今はなき銭湯を弔い、今を生きる銭湯を寿ぐ、銭湯のための祭り」として令和3年に始まった「銭湯山車巡行」。せんとうとまちも同活動に参加しております。
廃業した銭湯の部材から組み上げられた銭湯山車が、今秋も巡行いたします。今回は「すみだ向島EXPO 2023」に参加し、京島のまちを巡ります。
・巡行日時:10月9日(月祝)、22日 15時半〜17時ごろ
・巡行ルート:京島交差点〜キラキラ橘商店街〜京島駅〜電気湯〜京島交差点
巡行のみならず、10月中は京島交差点にて常時展示中です。ぜひ足をお運びください。
▼すみだ向島EXPO 2023
https://sumidaexpo.com/
▼すみだ向島EXPO 2023 銭湯山車の詳細はこちら
https://sumidaexpo.com/contents/1335/
テレビ朝日「未来につなぐエール」に紹介いただきました
吉高由里子さんナレーションのもと、自分たちの手で社会を変えようとチャレンジする人々を取り上げる番組という趣旨のもと放送されている「未来につなぐエール」に、せんとうとまちの栗生が紹介されました。
短い時間ながら、滝野川稲荷湯、鶴の湯(北区)、天神湯(中野区)、えびす湯(北区)と4軒もの銭湯での活動の様子をまとめていただきました。銭湯のアーカイブや地域の方や店主様とのイベントなど多岐に渡る活動紹介となりました。
▼「未来につなぐエール」番組公式HPはこちら
https://www.tv-asahi.co.jp/mirai_yell/backnumber/0025/
柏書房のウェブマガジン内の連載記事にて、せんとうとまち・栗生についてご紹介いただきました
柏書房のウェブマガジン「かしわもち」内の連載記事「まちは言葉でできている」(西本千尋さん)にて、稲荷湯での保存再生活動、栗生からのヒアリングを通して「コモンズを破壊しない建築は可能か?」をテーマに、各種まちづくり活動に関連する制度づくりの支援、全国ネットワークの立ち上げ・運営に従事されている西本さんが論考としてまとめて下さりました。
「なぜ守れないのか」という問いかけと共に踏み込んだ内容となってます。是非ご一読ください。
▼コモンズを破壊しない建築は可能か?|まちは言葉でできている|西本千尋
https://note.com/kashiwashobho/n/n190a9d7b5cce
せんとうとまちでは、活動を支援してくださる賛助会員及び寄付を募集しています。
せんとうとまちでは、活動を支援してくださる賛助会員及び寄付を募集しています。
せんとうとまちは、銭湯が持つ文化的価値に光をあてながら、銭湯とその周辺のまちの生活文化を育んでいる重要な建物や環境の潜在的価値を掘り出し、見える化し、広く社会に発信することで、歴史の積層を踏まえた「銭湯があるまち並み」の保全や再生、魅力の向上を図っていきます。
事業やプロジェクトを通じて、銭湯を基軸に地域の方々、そして、同じ志を持っている全国各地の人たちともつながりながら、ともに銭湯が地域にもたらす価値を高め、銭湯とまちとの持続可能なあり方を模索していきたいと考えています。