開催御礼!「わたしのせんとうとまち 北区の記憶あつめ展 vol.1 滝野川界隈」にお越しいただきありがとうございました|せんとうとまちニュースレター vol.30
2023年度に取り組んできた北区との政策提案協働事業のお披露目イベントを3月中旬から31日まで開催しました。展示には多くの方が足を運んでくださいました。
年度が明け、春の陽気とともに新たな一年のはじまりとなりました。
せんとうとまちは、昨年度から取り組んでいる北区との政策提案協働事業の展示を昨年度末に開催させていただきました。展示会場である王子駅の高架下通路のカルチャーロード・ギャラリーや稲荷湯長屋には大変多くの方にお越しいただきました。心より感謝申し上げます。
特に、稲荷湯長屋での展示では、地域に住まうご年配の方々同士のみならず、来場者同士の新たなつながりも育まれ、銭湯をきっかけにした地域コミュニティが醸成される機会となったことも大変嬉しく思います。
また、これまであまり銭湯に足を運んだことがない方々にも展示に関心を持っていただくなど、銭湯の新たな価値や魅力が伝わった取り組みとなりました。
北区との政策提案協働事業は2024年度で2年目を迎えます。今年度は赤羽界隈を中心とした銭湯の聞き取りや赤羽界隈の地域の魅力ある商店などを取材してまいります。地域の情報をお持ちの方、赤羽界隈にお住まいの方、ぜひともイベントや企画にご参加ください。
引き続き銭湯のあるまちなみの魅力を発信し、広めていく活動に力を注いでまいります。皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。
開催御礼!「わたしのせんとうとまち 北区の記憶あつめ展 vol.1 滝野川界隈」
本ニュースレターでもたびたびご紹介していました、北区との政策提案協働事業にて、3年間で北区全域の23軒を巡りながら北区の銭湯や地域の歴史や物語を聞き取り、銭湯の存在感を見つめ直し地域のコミュニティ再生につなげる活動を行っています。2023年度は滝野川界隈を中心に7つの銭湯の聞き取りや取材を行いました。
年度の成果発表として、プロジェクト内で制作してきた銭湯やその界隈の地域の歴史や地域の営みを紹介する「せんとうとまち新聞」や各銭湯界隈の商店の魅力をまとめたポストカード、および広報誌に入れられなかった資料や古写真をもとにしたパネルを制作し、「わたしのせんとうとまち北区の記憶あつめ展vol.1 滝野川界隈」と題した展示を、北区の王子駅高架下カルチャーロード・ギャラリーおよび稲荷湯長屋にて開催しました。
以下、展示の様子などをご紹介してまいります。
①王子カルチャーロード・ギャラリー(王子駅北口の高架下通路)
開催期間:3月13日(水)〜25日(木)
人通りの多い王子駅の高架下通路の片側11面の展示ケースにて、本事業の取り組みを紹介。主に、2023年度に取材した7軒の「せんとうとまち新聞」全てを大判にして表面裏面をご紹介するととともに、取材時の写真やイベントの様子、集まった地域の古写真など新聞に掲載しきれなかった写真をイメージとして展示しました。
設営準備中も、多くの通りがかりの方々が興味をもってくださり、スタッフに声をかけていただきました。展示期間中は立ち止まってじっくりと「せんとうとまち新聞」を読む人の姿が多く見られました。
②稲荷湯長屋
開催期間:3月15日(金)〜31日(日)
今回の取材対象でもある、滝野川稲荷湯の隣にある弊団体が手掛けた湯上りどころ「稲荷湯長屋」を会場として活用しました。
稲荷湯長屋では、以下の展示や企画を実施しました。
・7軒分の「せんとうとまち新聞」の配布
・23種のポストカード「〇〇湯とまち」の配布
・取材やイベント時の写真展示
・まちの古写真展示
・イベント時の映像
・「あなたのせんとうとまち」書き込み地図
「あなたのせんとうとまち」書き込み地図として、大判の紙に来場者が誰でもコメントできるコーナーも用意。来場者の様々なコメントを閲覧しながら、地域の魅力について知る機会にもなりました。
稲荷湯長屋では簡単な飲み物や軽食が食べられるようになっており、湯上りにビールを飲みながら新聞を読んだり、散歩がてらにお茶をしながら写真を眺め談笑したりという光景も見られました。
また、期間中は、「わたしのせんとうとまち」特別メニューとして、取材先の甘味や果物を仕入れて提供する企画も実施しました。2週間にわたる展示では、展示に合わせて入浴をする来場者も多く見られました。
稲荷湯長屋での展示期間中、以下の催しも開催しました。
ⅰ)3月23日(土)せんとうとまちDAY
せんとうとまちメンバーが取材した滝野川の銭湯とまちの魅力を紹介。取材時のこぼれ話、広報誌に載せきれなかった各銭湯や界隈の様子について、メンバーらが報告しました。
銭湯のそれぞれの個性や特徴、取材先の銭湯全体を通して見えてきた戦前戦後の銭湯の隆盛やかつての地域の様子、人々の暮らしぶり、あたたかな関係性などを聞き取ったエピソードなどを踏まえて披露しました。
トークイベントには多くの人が集まってくださり、地域の様々な歴史や物語を踏まえ、今後の地域のあり方を共に考える場となりました。また、多くの参加者が対象銭湯に行ったことがないということから、今回の事業をきっかけに各銭湯に足を運ぶきっかけを作れたというお話もありました。
ⅱ)3月30日(土)せんとうとまち昼スナック
滝野川の銭湯とまちのエピソードを来場者と語るイベントを企画しました。
老若男女が稲荷湯長屋に足を運んでくださり、広報誌「せんとうとまち新聞」やポストカードを片手に来場者同士で話が弾む様子も見られ、新たなつながりや地域のコミュニティが醸成される機会となりました。
展示には、たまたま通りかかったり、稲荷湯の番台で展示のことを知りって立ち寄られたりときっかけは様々で、長屋では、子連れの家族や若いカップルが興味深く観覧する姿が見られました。
また、熱心に古写真を撮影したり、地図に集まった記憶の書き込みを読んだりするなど、地元の歴史を知るきっかけになるケースが多くみられました。地図に書き込まれたかつての銭湯の多さや、現役の銭湯の存在を初めて知ったという反応が多かったことが印象的でした。
ふらりと立ち寄った方々の中には、稲荷湯に初めて入浴する方や、本事業の活動や展示を機に銭湯そのものに興味を持ってくださった方もいらっしゃいました。
稲荷湯長屋独自の取り組みとして、近所の和菓子屋や八百屋から展示期間に様々な「まちのおやつ」を仕入れたことが、ご近所に住まわれているご高齢の方々から人気でした。
また、湯上がりに無料のお茶を飲みながらモナカやどら焼きを食べるために毎回お友達を連れて何度も展示や稲荷湯に足を運んでくださる方もいらっしゃり、毎度ご近所の話題やかつてのお話に花を咲かせていました。
展示期間中に様々なイベントやコンテンツを企画することで、幅広い層が展示に足を運ぶきっかけとなり、来場者同士で北区内の名所や美味しいお店情報の意見交換など、地域に根差した場所ならではの会話が交わされました。
***
2024年度も、北区政策提案協働事業は続きます。今年度は対象地域として、「赤羽」を中心に赤羽界隈の銭湯への聞き取りやイベントなどを開催してまいります。
各銭湯での聞き取りイベントの詳細やご案内は、せんとうとまちのSNSなどでも随時発信していきます。赤羽界隈の銭湯に通われている人、かつて通っていた人、赤羽界隈に住まわれている人は、ぜひご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。
せんとうとまち X(旧Twitter)アカウントはこちら
せんとうとまち Facebookページはこちら
せんとうとまち Instagramアカウントはこちら