稲荷湯長屋お披露目イベントを6月25,26日に開催します|せんとうとまちニュースレター vol.8
春先の陽気な天気かと思いきや、すでに30度を超える日がでてくるなど、今年も暑い日が訪れようとしています。天気の移り変わりやすい日々ですので、体調管理には十分お気を付けください。
せんとうとまちでは、これまでもご案内してきた東京・北区にある滝野川稲荷湯の長屋再生プロジェクトがいよいよ佳境を迎えようとしてきています。もちろん、長屋完成して終わりではなく、完成後、長屋を活用しながら地域との新たなつながりが生まれるよう取り組んでまいります。
そんな稲荷湯長屋のお披露目イベントのご案内を中心に、稲荷湯長屋だけでない全国各地にある銭湯の保全・利活用に向けた展開についてご案内しています。お披露目イベントはふらっと立ち寄っていただくだけでもかまいません。完成した長屋をぜひご覧ください。
稲荷湯長屋お披露目イベントを6月25,26日に開催します
これまでお伝えしてきた築100年を超える滝野川稲荷湯の長屋再生プロジェクトが完成間近となり、日々、畳の張り替えやキッチン周りの整備など、最後の作業に取りかかっています。
損傷の激しかった二軒長屋を伝統工法や職人技術の継承を行いながら、誰もが立ち寄れる地域に開かれた憩いの場所へと再生する工事を進めてまいりました。
1年以上の期間を経て、いよいよみなさんにお披露目できるタイミングとなり、6月25日、26日の2日間、長屋お披露目式典およびイベントを開催できたらと思っています。
両日ともに長屋を開放しつつ、長屋で休憩や喫茶ができるように予定しています。
25日(土)は12時からお披露目に際しての式典を稲荷湯の脱衣所で開催いたします。
翌26日は、稲荷湯の新たな取り組みとして、1日だけ朝風呂(8時から入浴)や長屋での朝ごはんを実験的に行います。他にも滝野川のまちあるきツアー(26日、要事前予約)や、板橋のまちづくり関係者による稲荷湯駐車場でのマルシェ、長屋完成のお祝いや地域への賑やかしとしてチンドン屋さんによる練り歩きなど充実した2日間となっております。
チラシやイベントページが完成しましたら改めてご案内差し上げます。
以下、概要です。
■日時
2022年6月25日(土)10:00〜17:00(風呂15:00~24:30 通常営業)
2022年6月26日(日)8:00〜17:00(朝風呂8:00~11:00)(風呂15:00~24:30 通常営業)
■企画内容
●お披露目式典 (富士山の元で本プロジェクトのご紹介、チンドン生演奏もお楽しみに!)
●長屋見学 (再生された長屋を隅々までお披露目!開催中はいつでもご覧頂けます)
●喫茶長屋 (湯上り一杯!珈琲や牛乳を片手に休憩しよう♨︎)
●滝野川まちあるきツアー(銭湯からまちを詳しくなろう!)(26日のみ・要事前予約・有料)
●駐車場マルシェ (雨天決行)(何が登場するかは当日のお楽しみ!)
●チンドン屋 (稲荷湯から滝野川周辺を楽しく巡ります♪)(雨天決行)
●朝風呂(待望の気持ちいい〜朝風呂登場♨︎入浴逃しなく!)(26日のみ)
●朝ごはん(朝風呂の後は長屋でのんびり美味しい朝ごはん!)(26日のみ)
■タイムスケジュール
●25日(土)
10時:長屋見学、喫茶長屋開始(長屋)、駐車場マルシェ(駐車場)、チンドン屋 街廻り開始
12時-13時:お披露目式典(お風呂場)
15時:風呂通常営業開始(~24:30)
15時半:マルシェ終わり
17時:チンドン屋終わり
17時:終わり
●26日(日)
8時:朝風呂開始 (~11:00)
8時:長屋見学、喫茶長屋、朝ごはん開始(長屋)
11時:駐車場マルシェ(@駐車場)
14時:滝野川まちあるきツアー(30-40min)*
15時:風呂通常営業開始 (~24:30)
15時半:マルシェ終わり
17時:終わり
出入り自由
*まちあるきは要事前予約(空きあれば当日も受付可)、長屋集合(有料)
全国各地の銭湯支援の動き、
団体の活動を支援いただくクラファンを準備中
稲荷湯長屋のように地域との新たなつながりを生み出す場をつくる試みを行う中、銭湯という文化遺産とも呼べる場所を再生したいという全国各地の銭湯主の方々からご相談をいただいています。
また、各地域でまちづくりや歴史・文化資源に対する取り組みをしているプレイヤーや市民団体などと連携しながら、閉業した銭湯をただ取り壊すのではなく保全・利活用できるよう、地域に対して提案するような動きもでてきています。
その活動の一環として、一般社団法人せんとうとまちでは、銭湯の文化財化も含め、地域の歴史や文化を継ぐものとしての銭湯という価値を現代に活かす支援をより展開していきたいと考えています。
また、今回完成する稲荷湯の長屋は、休憩や談話、喫茶として誰もが立ち寄れる場所となることを目指しています。今後、私たちも運営に携わっていく予定です。「銭湯のあるまち」としてのこれからを、いつでも相談できる拠点の一つとなればと期待しています。
そのような場づくりと各地の素晴らしい銭湯とまちのサポートをするための活動資金として、現在クラウドファンディングを予定しています。
こちらのニュースレターでも、準備ができ次第ご案内もさせていただきます。ぜひとも、私たちの活動をご支援いただけますと幸いです。
■銭湯ニュース
ここでは、銭湯に関するさまざまな記事やニュースをご紹介いたします。
京都の名物銭湯「錦湯」が惜しまれながら閉業
京都の銭湯の代名詞ともいえる、「錦湯」が、95年の歴史に幕を閉じるというニュースが飛び込んできました。毎日新聞の記事には、落語やDJイベントなども仕掛ける銭湯プロデューサーでもある長谷川さんのインタビューなどがまとまっています。
▼75歳「フロデューサー」の決断 京の名物銭湯「錦湯」95年の歴史に幕
https://mainichi.jp/articles/20220530/k00/00m/040/295000c
孫夫婦が亡き祖父から受け継いだ、群馬県桐生市の「上の湯」
2021年、ご夫婦で先代から引き継ぎ運営を再開した「上の湯」は、桐生の銭湯文化を伝える大切な銭湯の一つでもあります。昭和39年の建て替え当時のまま残っているタイルもとても素敵です。営業再開したとはいえ、老朽化は否めないとのことで、現在、釜(ボイラー)の修復のためのクラウドファンディングを行っています。
▼銭湯『上の湯』釜の入れ替え工事にご支援を!じいちゃんの銭湯は私達が守る!
https://camp-fire.jp/projects/view/587128